耳猫風信社

 変わったタイトルです。 小さく "CAT'S EAR & NOISES OFFICE" とあります。 不思議な感じのする本です。 "Pallarel World" って言うのでしょうか。 なんだか懐かしい記憶を小さな針でつつかれているような気分になったりします。 描かれている風景は、子供の頃どこか近所にあったような懐かしさがあり、文体や単語はそれよりちょっと過去の、なんだかあの頃見えてたような見えてなかったような・・ 街角のちょっとした風景を切り取った感じのするものです。 装画の「マオ猫」がいい感じです。
 著者の長野まゆみさんって1959年生まれということで、似た記憶があるのかも知れません。
 我が家のソファー近くにころがっていて、大庭図書館の蔵書シールが貼ってあるので、奥さんと娘が借りてきたらしいです。 でも、この本は「子供向け」なんでしょうか? 本好き次女は「もう読んだよ・・」って・・