桜島

akaisan2006-01-09

 二日目ですが、朝起きたら8時です。 そうなんです、鹿児島は朝が来るのが遅いんです。 朝ご飯も海に反射する朝日の中でゆ〜っくりと食べちゃったもんだから、結局出発は10時半くらい・・ 指宿から「なのはな」に乗ったのが10時46分、鹿児島中央到着はもう11時40分でした。
 この日は「CityView」という巡回バスの一日乗車券(600円)を使うことにしました。 まずは「ザビエル滞鹿記念碑」です。 あのフランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸し、キリスト教を伝えたのです。 ちなみに、ザビエルは「St.Xavier」 これも初めて知ったな〜 そこから5分ほど歩いて照国神社の鳥居を左に見ながら芝生の公園を抜けていくと、道の向こう側にどーんと「西郷隆盛銅像」です。 「いや〜西郷さん、お会いしたかったとです」 ここでも何枚か記念撮影(^^) そしてさらに5分ほど歩いて「黎明館」という博物館(鹿児島県歴史資料センターといいます)に向かいました。 鶴丸城城趾に作られたもので、古代から現代までの鹿児島の歴史が学べるようになっています。 CityView割引というので、家族で580円(安い)です。 こういうの好きなのでここでも時間をくってしまい、遅めのお昼も食べたので2時半くらいになってしまいました。
 さてさてそこから一旦西郷さんの銅像まで歩いて戻り、再びCityViewに乗り込みました。 このバスはこのあと「薩摩義士碑」「西郷洞窟(西郷さんが最後に隠っていた城山の山腹)」「城山」とまわります。 それらを車窓からの見学として、その先の「南洲公園」で下車しました。 そこから123段の階段を上っていくとまっ正面に西郷さんのお墓があります。 そこでは西郷さんは西南戦争で一緒に戦った桐野利明、篠原国幹村田新八ら薩摩軍2,000人近くと一緒です。 近くには「ぬれぎぬを 干そうともせず 子供らが なすがままに 果てし君かな」という勝海舟の歌碑もあります。 男の友情ですね(涙)。 墓地からは桜島がこれまたど〜んと見えるのです。
 桜島の持つ重さというかパワーってすごいですね。 人の世のあれやこれやにまつわる人間のちっぽけさを思いっきり感じてしまう圧倒的な存在感です。 明治の頃は高い建物も無いでしょうから、どこからでも山と噴煙が見えたのでしょう。 西郷さんにしろ大久保さんにしろ、腹の据わった人物が育つのもなんだか理解出来るような気がします。
 西郷さんと桜島の印象を胸に再びCityViewに乗り込みました。 こんど向かう先は「仙巌園(磯庭園)」です。 島津家の別邸で、錦江湾桜島の眺めが素晴らしいです。 ただ現在は目の前を走っている国道とJRがホントに邪魔ですけど・・ そしてここには日本で最初?の水力発電もあったようです。 そしてすぐ近くに「尚古集成館」というかつての集成館という島津斉彬の軍事工場群?をイメージした資料館があります。 この集成館には反射炉を持ち、いわゆる昔の大砲を作ったり、薩摩切り子を作っていたようです。 薩摩という国は最南端にあったおかげで、世界の情報にいち早く接することが出来たのでしょう。 そして島津藩主の先進的な考え方と、若者たちのパワーとがうまくマッチしてあの時代を動かすエネルギーに結びついたのだと思います。
 そうこうしているうちにここでも時間一杯まで過ごしてしまいまして、CItyView巡回バスの17:32の最終便がやってきました。 まずは鹿児島中央駅に戻り晩ご飯にすることにしました。 この夜は鹿児島グルメです。 駅ビル5Fの「いちにいさん」というところへ行きました。 「そばつゆ仕立て黒豚しゃぶ」というのが名物ということで、うま〜〜いいいいです。 キビナゴのお刺身もとってもうま〜〜〜いです。 焼酎はもちろん「桜島」を頼みました。 メニューを見ると「村尾」というのがありました、いわゆる"ask"です。 お店の方に聞いてみると飲めるとのこと、おもわずおかわりしてしまいました。 (あとで調べたらこの「村尾」ってのはかなりのレア品だそうです、どうりでどこにも売ってなかった・・) とにかく食べるものが最高で、家族一同大満足でした。
 といいつつも再び指宿に戻らなくてはなりません。 列車はすでに鈍行だけで、しかも1時間に1本です。 駅でもらっておいたポケット時刻表を確かめ、19時55分に乗り込みました。 ガタゴトガタゴト揺れながら、海岸線を南に向かいます。 風も弱く波も静か・・あたりは菜の花がいっぱい咲いていて、早い春の訪れを感じさせている鹿児島です。 リラックスリラックス・・あ〜田舎はいいな〜と思いつつ、再び宿に帰って温泉に入りました。