砂に蒸されつつ敬天愛人を思う

akaisan2006-01-10

 今回の旅の大切なテーマが最終日の朝になりました。 そうです、「砂に蒸されながら明治維新と西郷さんに触れる旅!」の「砂に蒸されて・・」ってところです。 指宿ですよイブスキ、ご当地キティーちゃんにだって採用されてる全国的に有名な砂蒸し温泉です。
 ホテルの中に砂蒸し温泉があるので、朝ご飯のあと家族揃って向かいました。 空は快晴、まっさおです。 空気も澄んでて気持ちイイ。 すぐそこでの波の音を聞きながら、タオルを頭の下に敷いてほんわか暖かい砂の上に寝転ぶと、おじさんがスコップで砂をかけてくれます。 おおお・・重い・・ しかも背中全体があったか〜い。 体中が砂に包まれて軽く締め付けられるような感触です。 心臓から出た血液が足をめぐってその先から戻ってくるような自分の鼓動がズンズン伝わってきます。 いや〜これは気持ちイイっす。 このまま寝てしまいたい・・ もう何もしたくない・・ しか〜ししか〜し、そう思ってるとだんだんお尻が熱くなってきます。 え〜まだ10分弱だよ〜 でも低温火傷にご注意下さいとか書いてあったし・・ どっかの書き込みにかかとが水ぶくれになった人のことも載ってたしな〜 「まずはお尻の下に手を入れよう!」と体をもぞもぞ動かして手のひらをお尻の下に入れました。 お〜ちょっと楽になった(^^) しか〜し×2、こんどは手が熱い・・ あ〜あ〜あ〜残念だけどリタイアするか〜 ホントもう少し温度が低いといいんだけどな〜
 そしてバタバタとチェックアウト、タクシーで指宿駅まで向かい再び10時53分の鈍行に乗りました。 12時3分に鹿児島中央に到着。 まずは駅ビル屋上の観覧車へ・・ 親子4人でゴンドラ貸し切り1,800円です。 既に平日のお昼なのでお客さんはガラガラ、2つだけある透明ゴンドラに乗り込みました。 透明なんで下まで見えちゃうんですヨ、けっこう怖いっす。 で、軽くお昼をたべた後、14時5分発の高速バスで空港へ向かいました。 ちょうど1時間くらい時間がとれたので、ここでお土産を探索。 空港も機内も平日なのにわりと混雑してましたが、しばらくして離陸しました。
 今回2泊3日という我が家では珍しいパターンでしたが、なかなか楽しい旅行になりました。 何もしないぼんやり旅も良いですが、テーマを持って出掛けるというのもいいもんですね。
 今回西郷さんと明治維新を訪ねたのですが、特に西郷さんの「敬天愛人」「道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす。天は我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也」という行動哲学が印象に残ります。 下加冶屋町での郷中教育から始まり、激動の幕末から明治まで実に波瀾万丈な人生です。 そのなかで生まれた奥の深いキーワードが「敬天愛人」です。 私ももう少し勉強してみたいと思います。 あと今回もう一つ印象的だったのは西郷さん、大久保さんだけでなく明治維新に登場する薩摩の人々がみんな"達筆"だということです。 これは驚きました。 いわゆる漢詩かと思うのですが、実に味わいがあります。 こちらも自分のテーマとしたいなと思った次第です。