津は吹く〜

 初めて津YHを訪問したとき、「11月にレースをやりたいということは、強風で走りたいと言うことですか」と真顔で話をし始めた理事長のYKTさん・・ おっしゃったことは本当でした。
 レース初日、運営側としては朝からやることは一杯です。 昨日すこし飲み過ぎて遅く寝たにもかかわらず起床は6時前、着替えて7時にホテル出発です。 7時15分に運営全体ミーティング。 7時半からは受付準備、8時から受付と計測を始めて、9時半には開会式です。 なんとかみんなで手分けして時間通りに進めることが出来ました。
 ハーバーの中は建物自体が風よけになっており、正面から太陽の光も入り、非常に気持ちいいのですがなんとなく風は吹いています・・ 11時に第1レース予告信号なので、本部艇は10時出港です。 いよいよの時のため、各フリートで3セットづつ準備したアンカーとアンカーロープをマークボート等に持ってもらうようにしました。 使わないことを期待しつつ・・
 しか〜し、出港のさいハーバーの出口を回り込んだあたりからヒンヤリしたブローが感じられました。 レース海面がハーバーからほとんど真東の方向です。 本部艇を東南東あたりを目指して洋上へ向かいました。
 レースを始めようとしている頃からちょっとブローが上がってきました。 ときおりビビビという感じのブローが入ってきます。 津ってちょうど日本海からの冬型の気圧配置の北西風が伊勢湾に向かって吹き抜けるポジションなんですよね。 「お〜寒そう」 わ〜この風だと自分のチームならもうリタイアしているかも知れません・・
 強風になると走れる艇と走れない艇の差が歴然として見えてきます。 この日強風大好きコンビの浜名湖のHSGWさん、ARKさんは1-1というとんでもない成績でした。 いっぽう何艇かは沈を繰り返し、レースをキャンセルしてハーバーに戻りました。 マストを折ったり、艇体放棄にまで至った艇もいて、救助活動は大変でした。 最終レースの後、本部船から角度を振って放棄した艇の捜索にレスキューを走らせました。 なんとか見つけて帰港したときは既に日没近く、マスト灯を点けてのハーバーバックでした。 しかしとりあえず大きなけがをした選手はおらず、運営としてはなんとか胸をなでおろすと言った感じの一日でした。
 この日、18時から年次総会、19時からはレセプションと短い日程の中に押し込んでしまったようなスケジュールでしたが、どれもほとんど時間厳守ですすめることができました。 よかった〜
 ほとんどの選手はかなり体力を消耗してたと思うのですが、おいしいBBQで元気を取り戻しました。 みんなとても楽しそうでした! 津YH、三重県連の皆さん、レーザーフリートの皆さん、ほんとうにありがとうございました。