スカイセンサー5500

 オフィスで仕事しながらIT系のニュースをブラウズしていたら、「今から50年前の1955年。エレクトロニクス業界の歴史に残る製品が発売されました。東京通信工業(現在のソニー)が開発した日本初のトランジスタ・ラジオ「TR-55」です。」という文章にぶつかりました。 18,900円となっていましたので、当時としては非常に高価な(月収くらい??)製品だったと思います。
 この記事のおかげで忘れていた記憶がよみがえったのですが、自分が中学生のとき親に無理を言って、ソニーの「スカイセンサー5500」というメチャクチャかっこいいラジオを買ってもらったことを思い出しました。 確か16,800円(これも当時としてはたいした価格、よく買ってくれたものだと思います)。 欲しくて欲しくてカタログを穴の開くほど眺めまわし、ほとんどの仕様を諳(そら)んじられるくらいに一目ぼれしてました。 確か冬に買ってもらったんです。 
 まっくろに少しだけシルバーを使ったずしりと重い縦型のスタイルで、ちょっとアーミー風のマッシブなスタイル。 チューニングする際にインジケータの針が動くのでなく、周波数を印刷したフイルムが動くというなんともお洒落な仕様でした。 スピーカーは確か16cmで、中低音もしっかり再生。 スライド式メインボリューム(使っているとバリノイズが出てしまいました・・)と、その上のBASSとTREBLEの両方のコントロールつまみ。 ピクピク振れるボリュームメータ付き。 ポップアップアンテナ(これもライバルの「ナショナルワールドボーイGXO」との大きな差でした)。 左側面にはLine in、Line out、 Micとか確か5つの入出力が付いていて(今ならインターフェイスですかね)、外部スピーカーとしても使用可能でした。
 極めつけ感涙機能はトランシーバです。 正面にPUSH TALKというボタンがあり、見通しで30mはFM電波を飛ばしてスカイセンサー同士で会話が出来るものでした。 私のスカイセンサー購入と同じころ同級生でワールドボーイ(こちらも同じ機能を付けたんです!)を買ったやつがいて、一緒に無線通信ごっこして遊んだ記憶があります(^^)。
 5500のあと5600とか5800とかシリーズが発売されましたが、機能が増えた?分ずんぐりしてしまってカッコは悪くなっていったと思います。 コンポステレオを手に入れたあとはあまり使わなくなり、大学生の頃だったか、フィルムチューニングのフィルムが動かなくなり、電池ケース部分のスポンジが溶けてしまったりして、結局廃棄してしまったようです・・(記憶が無い) もう一度復刻発売してくれれば絶対即買い!なんですけど