誕生日と記憶について

 今日7月22日は自分の誕生日です。 ちょうど46年前の1959年7月22日に横須賀で生まれたことになっています。 両親共に既に他界しているので、当時のことは全く不明になってしまってますが、やっぱり今日と同じくらい暑かったのでしょうか。
 ところで46年間というと何日あるかちょっと計算して見ました。 365日*46年=16,790日+うるう年が1960年〜2004年へ4年おきに12回あるので12日足して、合計16,802日でした。 すごく多いような、でもたったの1万6千8百日?って感じもします。 長いようで短い時間の積み重ね。 その日々うちのほとんどの記憶があるようで、またほとんどの記憶が無くなっているようで・・不思議な感覚になることはないでしょうか。
 個別の事象や景色なども断片的に鮮やかに覚えているような、はたまたうろ覚えのような・・ そんな記憶は古い写真を眺めると甦ることもあり、まぶしいような強い日差しの中で甦ることもあり、焼きたてのアジの干物を食べた瞬間思い出すようなこともあります。 そんななかでも不思議に思うのが「匂い」の要素です。 ふと突然鼻の奥のほうに感じる「匂い」の感覚に、言葉に出来ない懐かしい記憶がくすぐられるような感じになることがあります。 実はそれは「匂い」の実態では無いのかもしれません。 その感覚は何かの記憶ときちんとリンクされている訳でもなくて、むずがゆくて落ち着かなくなるだけです。
 ただこの感覚、待っていても来る訳でなく・・ あとで思い出そうにも実体が無いので、これはこれでなんとも言い表せない歯がゆさがあります。