ウイル船長回想録

 藤沢の有隣堂の古書コーナーでふと目に留まって買い求めました。
 杉野目 康子訳 1989.9 北海道新聞
 スコットランド人のジョン・バクスター・ウイル (1840生) が幕末から明治の日本の海で過ごした日々を回想録としてノートに綴っていたものです。
 1860年に日本に着いてからは、函館、青森、釧路、樺太根室、小樽、歯舞、根室、瀬戸内海、佐渡、長崎、横浜・・・ 日本中を帆走り回って、材木や米、昆布や海産物、石炭、機関車とかを運んだり、座礁した船や海中の大砲を回収したり、遭難しそうな移民を救助したりと、教科書には載ってない "生の歴史" が冒険小説のように記録されています。 (函館戦争の現場の様子とかまるでアクション映画^^;)
 今だから言えることですが、刺激的な時代だったんだな〜 というのがよく伝わってきます。
 それにしても、いい歳して金 (Gold) が出たからいうてアラスカまで行っちゃうなんて、ちょっと無茶なおっちゃんやで。