シルバーな夏休み〜その一

 思わぬところから話が始まって、ふとしたことから追っ手の風にスピンを揚げてしまった (平均年齢60を越すと推定される) 5人組の旅でした。
 日曜日 0600 出航〜 A海面の南端 "源春ブイ" を過ぎてからスターボでスピンアップ。 そのころから江の島の仲間内では話題 (単なる酒の肴?) になっていたそうです(^^)
 今回の D号 (ベネトウ235) はファーラージブのシンプル艤装ですが、小型艇の割になかなかの帆走性能です。 曇り空のもとお昼頃まで続いた北風に乗って、なんと "初島" までスターボ一本で帆走 (約5knt) することができました。 できれば初島の沖側をかわして伊東あたりまでさらに南へ向かいたかったのですが、ちょこっと無理目なのでぎりぎり手前でジャイブ〜 もう島は目の前です。 #温泉と宿が目当てだって言うのに、なんだかみんな真剣にセーリングしています・・ しかしここから・・ 川奈 〜 門脇 (懐かしの海洋公園!) 〜 伊豆高原 〜 熱川 〜 稲取 のレグが結構長いのです。 おまけに予想どおり風が落ちてきてしまい、途中からは機帆走になっておりました。
 さて12時すぎてホッと一息。 ビールを開け持ち寄ったつまみでランチとなると、さらに 1〜2knt スピードが落ちるのは帆走の基本の基礎です。 おまけに途中の鳥山に流したところ、小振りなカツオが続けて 2本ヒットしたりして・・ と、本来の目的に起動修正された航海になりました。 でも午前中の貯金があったおかげでなんとか15時には "稲取港" に到着することができました。 防波堤の裏側に回ると同じ江の島から来ていた Sさん艇と遭遇。 こちらは奥さんと犬と一緒にあまり予定を決めてない航海の途中とのことです。 う〜ん、うらまやしいですなぁ・・
 シルバー 5人組は "まずはひとっ風呂" ということで、今宵の宿に向いました。 ちょっと坂を上ったところで、港全体を見渡せるのでさっき舫を取った D号を窓の正面に眺めることができます。 ほんの半日の航海なれどこういうのってなかなか気持ちがいいものですナ(^^) 18時からのごはんも部屋出しで食べきれないくらい・・ 釣ったカツオも軽くひと炙りして大皿に調理してもらえたのですが、これがたまらなくウマい! 20時すぎから予約した屋上の露天風呂に浸かって星を眺めると "あ〜こういうのってたまらんなぁ〜" と幸せな気持ちになりました。