総務省:新しい世代の海上通信システムの構築に関する検討会設置

海上における船舶のための共通通信システムの在り方及び普及促進に関する検討会」の開催
すべての船舶の安全確保を目指した新しい世代の海上通信システムの構築 平成20年4月17日
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080417_3.html#bs
  総務省は、最近、小型船舶の海難事故が多発していることにかんがみ、関係省庁や各種団体と連携して、船舶の大きさにかかわらず共通に通信が可能なシステムの在り方及びその普及促進方策を検討する会議を開催します。
1  背景・目的
 最近、小型船舶と大型船舶の衝突事故が多発しており、小型漁船やプレジャーボート等の船舶の安全確保のためには、小型船舶と大型船舶が容易に連絡を取り合える共通のシステムを構築するとともに、その普及促進を図ることが重要です。また、最近のデジタル技術の進展を反映した、小型で安価な海上無線機器の普及や海上通信システム構築による、海上における電波の効率的な利用及び航行安全の確保が必要です。
 このような背景から、我が国の沿岸海域のみを航行する小型漁船やプレジャーボート等を対象に操作が簡易で、かつ、安価な船舶通信システムの在り方、船舶間及び捜索救助機関との連絡の在り方等を検討します。

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という調査研究会の開催に関する報道資料が総務省のホームページにリリースされています。
 この検討会が開催されるきっかけを作ったのが、2008年2月19日のイージス艦「あたご」と「清徳丸」の衝突事故 (もっと古くは1988年7月23日の潜水艦「なだしお」と「第一富士丸」の衝突事故) であり、朝日新聞 (2008年3月20日) のオピニオン欄に掲載された 岡 敬三 (元会社経営者・小型ヨットオーナー) さんの記事 (http://www.geocities.jp/tiarashore/kaikoku/20.2.pdf #残念ながら www.asahi.com には過去記事が探せませんでした・・)、そしてその後のネット等でやりとりされた日本の電波/無線行政に関する情報・認識の広まりと拡散 (#例えば http://karano.exblog.jp/8561667/ #これは一般市民 (もちろん私も含む) だけでなく総務省内部もそうであったと推測します) にあると思います。
 検討会構成員にはプレジャーボート関係団体として、JSAFからも委員が招聘されています。
 4月24日には第1回会合が開かれた (http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/kaijo_tsusin/080424_1.html) とのことなので、今後の議論をWatchして行きたいと思います。