フェルマーの最終定理

 このあいだ読んだ「暗号解読」という本を書いたサイモン・シンさんの最初の著作です。
 フェルマー予想が「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるのでここに記すことはできない」との言葉と共にこの世に公にされてから、1994年にワイルズによって証明されるまでの約360年にわたる様々な数学者のドラマを描いています。
 数学の中でも「数論」という特殊?な世界にのめり込んでしまう数学者の楽しさや苦しさが歴史をさかのぼって伝わってきます。 ピュタゴラス以降の数論で見つけ出された?不思議な「数」の世界。 フェルマーの最終定理の証明の内容は読んでもさっぱり理解不能ですが、「すべての楕円曲線はモジュラーである」という谷山・志村予想といわれた定理が大きな役割を果たしたことはこの本で初めて知りました。 
 本は素晴らしく面白い。 それにしても・・ う〜ん、難しい。 もういちど読み返す必要がある・・ うん。