初島ダブルハンドレース運営記

akaisan2007-06-30

 スタート本部船は5時出航! ということで、薄曇りちょっと青空覗いてますの134号を東に向けて〜スタタタタと4時35分には家を出発しました。 帽子にサングラス、セーリンググローブに着替えとタオル、もしかしたら寒いかも〜 薄手のユニクロシンチラとスウェットシャツ、カッパ (BIB) を持ちました。 早朝ですが腰くらいの七里ケ浜にはサーファーもちらほら。
 ちょっと急ぎ気味に走ってきたので、50分過ぎにクラブハウスに到着。 主要本部艇メンバーは既に揃っていたので、マークを積んでしばらくして出港しました。 ハーバーを出て江の島沖の所定のポジションに向けややうねり気味の海面を進みました。 上空は明るくなってきましたが山々には雲は低くあり、相模湾をぐるっと360度見渡すと、全体的に水蒸気の靄がかかったような感じでした。 水深70mくらいでアンカーを入れ、フラッグポールと無線 (バッテリーの赤黒を間違えたためヒューズを交換・・) 、時計 (タッパーに入れた大きなデジタル電波時計) の準備を完了、運営艇のゴムボートにマークを渡しラインを作ってもらいました。 しかし船は揺れるものの風は無し・・
 6時を過ぎるころから南南東方面 (シーボニア、油壺、さらに東の各地から)、西方面 (江の島) よりちらほらと参加艇が集まってきました。 クラッシックな Wooden Boat がいます。 なんともステキな佇まい(^^) 本部船の脇を通過していただき、一艇一艇チェックインしていきます。 しばらくすると東方面から葉山、逗子の艇もやってきました。 大型艇も小型艇もいます。 クルージングタイプの艇もカッ飛びレーサーもいます。 全部で68艇です。 初めてこのレースを企画したときは何艇だったでしょうか・・たぶん倍くらいに増えているように思います。
 10分前に予告信号 (ZMYC旗) を掲揚しましたが、マニューバできるかできないか?? いえほとんどマニューバできません・・ 4分前にP旗を掲揚しましたが状況は変わらず・・ ほとんどの艇はスタートライン傍にいますが、10艇程度はラインからちょっと遠く、そのうち4、5艇は本部船の後ろにいて潮で戻されスタートできそうにありません。 7時ジャストにクラブ旗を降下した時には数艇がラインをリコールしていたので本部船にはX旗をあげました。 ほとんど風のない中、それでもわずかな南東?風を拾って+江の島方向への潮にも乗って全体的にはラインから西方向へ流れて行きました。 スタートから1時間、8時になったところで本部船のアンカーをあげました。 本来20分でスタートラインをクローズしている (よってDNS) のですが、こんな状態ではアンカーをあげにくかったのです。
 そのころから南の風が1m弱ですが吹いてきて、なんとか全艇がポートのクローズホールドで走り始めました。 やれやれということで、本部船はぐるっと一回りしてハーバーへ戻ることにしました。 ハーバーに着く頃、鎌倉から沖に向かって東北東のブローが吹き始めました。 え?吹き下ろし? あんりゃ、これじゃいったいどうなるの? と思いましたが、もうあとは21時のタイムリミットまでレースを楽しんでもらうしかありません。 運営スタッフはクラブハウスに戻り、恒例?の朝食になりました。 本部船の次の出航は12時の予定ですが、このコンディションではさすがにその時刻での必要はないだろね〜と話しながらたまご掛けごはんをたべました。
 みんな朝が早かったので、いったん船に戻りコクピットやらデッキで昼寝タイムにしました。 マストトップの風見は東風がまだ吹いています。 お昼近くになって、とりあえずいつでも出せるようにお昼をたべときますか・・ となりまして、それほどおなかは空いてませんでしたがバニーのアジフライ弁当をたべました。 懐かしい・・ サーファー弁当とかヨット弁当は健在でしょうか・・
 レース艇は初島を0度に見た時にロールコールをいれることになっています。 トップ艇のロールコールを受けた陸上本部からの指示で、結局16時の出航となりました。 たぶんタイムリミットになる艇が出るだろうとのことです。 ということは、フィニッシュラインも間違いなく21時までは設置したままになるということです。 鎌倉からの吹き出しの風がちょっぴり強まって5〜6mに感じられる頃、ポツポツと雨が降り始めました。 やや寒目です。 コーヒーとおにぎりとプレッツエル、そしてフィニッシュ用の記録道具が運び込まれました。 ハーバーを出る前にポンツンでサイドステイに黄色のパトライトを固定しきちんと回転点灯することを確認し、カッパを着て出航しました。 薄物ですがシンチラを持ってきて良かった(^^)
 雨は降ったりやんだりで、それほど強く降ることはありません。 ときおりブブブとブローが入ってくる中、アウターマークから50mくらい離して本部船を固定しました。 今回はアンカーロープは約120mです。 アンカーの効きを確認した後、セールカバーを広げて雑索でライフラインに固定しました。 これでコクピットは雨宿りが可能です。 ちょっと寒いのでカッパの下にライジャケを着ることにしました。 これでずいぶんと暖かい(^^)
 レース艇を待つこと小一時間、沖合の低くたれ込めた黒雲の合間に薄茶色のセールが見えてきました。 時折タックを返しつつ約30分くらいしてややオーバーラン気味の最後のレグを「Lucky Lady V」が本部船に向かってタックしてきました。 フィニッシュタイムは18時ちょっと前です。 いや〜お疲れさまです! コンパクトのIXIですがとりあえず何枚かの写真を撮影できました。 続いて10分弱で「Vittoria」、さらに8分くらいで「Clear Water 10」が入りました。 ここからしばし時間が開いて、30分くらいして18時40分過ぎに「Century Fast III」がフィニッシュ。 このあたりからは夕闇が迫り始め、19時前には目では見えるものの、もう写真に船影を写すことが困難になりました。 フニッシュしてくる艇の角度がかなり振れているところから、ブローは東〜北北東あたりまで60度くらいシフトしているようであり、風速も3mくらいまで落ちたり、6〜7mまで上がったりしてかなり息があるようでした。
 既に江ノ島灯台も点灯しており、海岸線の建物やらガソリンスタンドの照明が眩しく輝いていました。 ブームの下にLED懐中電灯を固定し、手元の記録用紙を照らします。 フィニッシュを確認しフォグホンを鳴らす係、時計を読み上げる係、記録する係・・ 乗り組んだTiburonクルーメンバーの連携により、全ての艇のフニッシュを全て確実に記録することができました。 結局21時のタイムリミットまでに30艇のフィニッシュをとることができました。 長音一声フォグフォンを鳴らす瞬間、風下には数艇のマスト灯、航海灯が視認できましたが、残念ながらタイムリミットです。 ホビーもゼファーも残念ながらフィニッシュできませんでした・・ #Kワム先生はあと1マイルちょっとだったらしい・・おしい!
 レース終了となったので、本部船はパトライトを消灯しアンカーにブイを付けて翌日回収との段取りとして速攻帰港する体勢となりました。 (実際は運営ゴムボートの佐々木さんの判断で運営ボートでアンカーを揚げてもらったとのこと・・ ありがとうございましたm(. .)m) 本部船はアウターのマークだけ受け取り、スタンパルピットに縛り付け、まっすぐ風上に向かってエンジン半開。 30分後くらいに入港ブイをまわりハーバーに舫を取ってほっと一安心です。 カッパを脱いだクラブハウスで最高にうんまいカレーをいただきました。
 参加されたみなさん、運営のみなさん、お疲れさまでした!