腕時計

 初めて腕時計をしたのは高校生の時だったと記憶しています。 いとこのおじさんからKING SEIKOという国産のちょっと高そうな時計をもらいました。 電車通学だったので時計は必需品でした。 全体にずしりと重く、金属ベルトで、裏蓋には金メッキでKSのロゴが入っていました。 大学に入ってもこの時計をずっと使っていたのですが、ヨット部に入って練習が終わった時に内部に浸水してしまい、文字盤のあたりが曇ってしまいました。
 それがきっかけとなり、ヨット部の新人メンバーと一緒にSEIKOのダイバーウオッチを購入しました。 当時出始めのクオーツのダイバーです。 ダイバーは文字盤の外側に回転式のダイヤルリングがついていますが、そのモデルはリングの色が青と赤に塗装されており、いわゆる0-20分のところが赤色になっていました。(潜水時間をチェックするためです) この時計は当時4万円くらいした記憶がありますが、ヨット部に実家が時計屋さんの人がいて、3割引で購入できました。 この時計の後、もう少し大振りのダイバーを手に入れて、会社に入ってから10年近く使っていました。 じつはこのダイバーは友人の結婚式の時、明治記念館の着替え室で無くしてしまい、しかたなく今使っているダイバーに買い替えました。 現在使っているのは、SEIKOダイバーのAGSというモデルで、かれこれ8年になります。 AGSはいわゆる自動巻充電可能なクオーツです。 ふだん左手首に付けていると充電され、だいたいフル充電で丸3日動きます。 3連休時計を外して生活していると、連休明けに時計が止まってしまっている・・となる訳です。
 大学に入って以来27年間、私の時計生活は常にSEIKOのダイバーと一緒です。 数々のヨットレースも全てこのダイバーが頼りでした。 ゴムのベルトは定期的に交換になりますが、本体は不具合も故障も一度もなく、ていねいな扱いなどと気にしたこともありませんが、正確に時を刻んでくれています。 防水性能以外自慢できる機能は何もありません。 それ以上でもなくそれ以下でもなく・・でもこれまでも、これからも一番信頼できるギアであると感じています。