エンデュアランス号

akaisan2005-01-09

 MEN WANTED for Hazardous Journey, Small wages, bitter cold, long months of complete darkness, constant danger, safe return doubtful. Honor and recognition in case of success --- Ernest Shackleton.
 という求人広告から始まった、シャクルトンの航海をやっと読み終えました。 「エンデュアランス号 漂流」アルフレッド・ランシング著 1998年10月 新潮文庫
 なんという航海記録、よくぞ全員生きて帰還したと素直に感動しました。 氷のウェッデル海の漂流、やっとたどり着いたエレファント島から22Ftのボートでのサウスジョージア島までの航海、装備もなく氷河を超えての山行。 そして全員の生還。 ほとんど奇跡です。 人間ってすごい力があるものだと思います。 しかしどこまでも危険を顧みず向かっていくこの精神力と、それを成し遂げる気力、こういう行為を気高く捉えることのできる国民性。 未知なるものを求めて大海原に向かう、これが海洋民族たる英国人のDNAなのでしょうか。